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ブラックジンジャー:タイからやってきた、黒くて苦いブラックジンジャー。逞しく、美しく、ホットにしてくれる、凄い奴。貴方はどれから、トライする?

ブラックジンジャーとは?

ブラックジンジャーとは、 黒しょうがとも呼ばれる
ショウガ科の多年草

ブラックジンジャーとは、日本では「黒しょうが」や「黒ウコン」とも呼ばれるショウガ科の多年草です。主な生産地であるタイでは「クラチャイダム」と呼ばれています。「クラチャイ(Krachai)」は生姜、「ダム(Dam)」は黒色を意味しています。タイでは古くから滋養源として使用され、体が気になる時に根茎部を輪切りにして乾燥させたものを煎じて飲まれてきましたが、近年の研究により、体脂肪を減少させ脂質の代謝を改善するなどのダイエット効果が非常に高く、筋肉を増やすだけでなく、筋肉の機能も高めることが確認され、優秀な健康素材として大きな注目を集めています。

ブラックジンジャーの葉と塊根部の薄切り

ブラックジンジャーとは、 どんな形? どんな色? どんな味?

見た目はショウガとほぼ同じなのですが、切ってみると中は紫がかった黒色をしています。味も普通のショウガとは異なり、清涼感のある香りがするものの、「体に良いものは口に苦し」のとおり、苦味が強く、クセがあり、そのまま食すには向いていません。

ブラックジンジャーの切り口 ブラックジンジャーの根茎とスライス

ブラックジンジャーとは、 どんなところで採れるの?

主な産地はタイ北部の山岳地帯で、悪路の中を車で何時間も走ってようやく辿り着けるような山の奥地で栽培されています。そんな場所で暮らす人々は、伝統的にブラックジンジャーを食しており、健康な身体を維持することにより、そのような山あいの過酷な環境でも悠々と農業を営むことができたと考えられています。ブラックジンジャーは標高が高く水はけのよい山間部でないと育たないので、栽培は難しい上に非常に手間がかかり、大変希少な素材と言えます。

タイのブラックジンジャー畑

ブラックジンジャーとは、 タイ政府厚生省認定の健康素材

タイでは1000年以上も前から様々な健康機能がある健康素材として利用され、輪切りにして乾燥させたものを煎じてお茶として飲んだり、ワインにして飲まれたりしています。2004年、タイ政府厚生省は、人々の健康を促進する最も優れた食品素材として12種類の食品素材を「プロダクトチャンピオン」として認定しており、ブラックジンジャーもその中の一つです。

タイの王宮
ブラックジンジャーとは
学名:Kaempferia parviflora Wall. ex Baker 英名:Black Ginger 属名:ショウガ科バンウコン属 食薬区分:非医薬品リストに収録(日本)
ブラックジンジャーを薄切りにして乾燥させたもの

ブラックジンジャーとは、 近年の研究で人気急上昇の健康素材! 有用成分は「ポリメトキシフラボン」

ブラックジンジャーには、多くの有用成分が含まれていますが、最も注目されているのが「ポリメトキシフラボン (Polymethoxyflavone)」です。ポリメトキシフラボンはポリフェノールの一種で、ブラックジンジャー以外にはあまり含まれていない貴重な成分です。一部の柑橘類の皮にも含まれていますが、ブラックジンジャーほど豊富には含まれていません。近年の研究では、基礎代謝を下げないまま脂肪を燃焼させるなど、ポリメトキシフラボンには多くの有用性が認められており、医学分野でも高い注目を集めています。

ポリメトキシフラボン / Polymethoxyflavone
R1R2R3
3,5,7-trimethoxyflavoneOMeHH
3,5,7,4'-tetramethoxyflavoneOMeHOMe
5,7,4'-trimethoxyflavoneHHOMe
5,7-dimethoxyflavoneHHH
3,5,7,3',4'-pentamethoxyflavoneOMeOMeOMe
5,7,3',4'-tetramethoxyflavoneHOMeOMe
ポリメトキシフラボンの構造式
ブラックジンジャー:タイからやってきた、黒くて苦いブラックジンジャー。逞しく、美しく、ホットにしてくれる、凄い奴。貴方はどれから、トライする?
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